変化しているグループホームでのケア~スタッフからのメッセージ

グループホームは、調理や掃除などの家事をしながら、家庭に近い環境で、
できる限り自立した生活ができるよう支援することを目的とした介護施設です。
入居者様が「出来る事」「出来ない事」を見極め、その方のニーズに合ったサービスを提供します。

16年前に私が入社した当時は、月に数回、健脚の入居者様とマックスバリュに食材の買い出しに行き、
一緒に食事を作っていました。教わることも多かったです。
多くの方が、飾西公園や大年神社まで往復1キロほどの距離を歩いておられました。
喫茶・昼食外食や、お弁当持参で近くの公園でピクニックもよくしました。
家族様を交えたお食事会をホテルで開催したり、
加西のフラワーセンターや須磨水族館まで遠足に行ったこともありました。
ボランティアの方による生け花、紙芝居、マジック、フラダンス、ギター・和太鼓演奏等々、
たくさんのイベントを楽しんでいただいていました。

でも、コロナ禍が約4年続いて、こうした楽しみの機会がなくなり、
その間に、入居者様の活動量がすっかり減ってしまいました。
そして現在、私が勤務するユニットでは、車いすを使用して移動する方が半数以上になっています。
入居期間が長くご高齢になられたこと、脚力や体力がお元気な状態で入居する方が少なくなって、
入居時すでに、立ち上がりや歩行が不安定で、転倒リスクの高い方が多くなっていることも要因です。

ご高齢の入居者様は、今まで出来ていたことが突然出来なくなることがよくあります。
私たちスタッフは、その現状を目の当たりにして、びっくりしたり、ショックを受けたりします。
本当に多くのことを学ばせていただきました。
入社当時からは、グループホームでのケアが随分変わったことを実感しています。

それでも、入居者様の不安を軽減し、安心安全に生活できるようつとめてきました。
これからも、より一層の見守りで、お一人お一人に寄り添ったケアをさせていただきながら、
日々精進して参りたいと思います。

主任/介護福祉士 山本るり子

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