今ここに自分がいることに、喜びと幸せを発見しよう ~代表からのメッセージ

皆様、あけましておめでとうございます。

感染症対策のためにわずかに開けた窓から入る空気は冷たく、換気がつらい季節です。
サザンツリーでは、換気をしながら、暖房と空気清浄機を稼働させ、
入居者様の快適な室内環境づくりにつとめています。
家族様には、玄関先での面会やケース記録確認時、しっかり防寒対策をしていただき、
体調を崩されないようにお願いいたします。

昨年は、6名の方が退居され、新しく6名の方が入居されました。
近年は3~4室の入れ替わりでしたので、いつもより多くの入退居がありました。

退居された方の中に、2005年11月、80歳のときから2021年11月まで
16年間に渡ってサザンツリーにお住まいになられた方がいます。
昨年96歳になられ、要介護度も上がったことから、
家族様のご意向も踏まえ、特養へと転居されました。

とてもハイカラな嗜好をお持ちだった方で、
かつての華やいだ生活ぶりが、お話の端々からかいま見えました。
厳しい一面もありましたが、根は楽観的でマイペースな方でした。
そして、楽観的でマイペースなことは、認知症の方が長く元気でいられる秘訣だと、
その方を見ていて常々感じることでした。

サザンツリーの基本理念の中に「今ここにいることに、喜びと幸せを発見しよう」という一文があります。
入居者様の中には、不安・うつ・帰宅願望・妄想など、認知症の周辺症状でつらい状態が続いてしまい、
楽観的でいられない方もおられます。

それでも、ほんのひと時、一瞬でも、「食事がおいしいなあ!」と感じて、
「きれいな空の色やなあ!」と空を仰ぎ見て、にっこり笑顔になって、
そんな一瞬がたくさん集まって、少しは不安が消えてくれたらと願いながら、
私たちは毎日入居者様と接しています。

しばらくはまだ、制限付きの面会になりますが、
面会時、少しお話が通じないことがあっても、一緒にいられる時間を慈しみ、
大切に過ごしていただけたら幸いです。

代表取締役 鍬田 ちなみ

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